この文書は 2002 年 1 月に書いた物です。
今の世の中、ケータイを自在に使へなければ「中年オヤジ」と呼ばれるさうだ。 中年オヤジだから、別にいいのだけど。（事實には目をつぶらない） んが、少しクヤシイのである。
しかし…である。 ケータイ持って そんなにウレシイのかと聞きたくなる。 をぢさんだって 2 臺持ってるぞ。 しかし全然ウレシクないのだ。 うれしくないから、あんまり使はない。 使はないから使ひ方が分からない。 分からないから をぢさんと呼ばれる、チョット待て～い。 用もないのにメールだの電話だのしない。 それが大人といふものである（…と、思ふ）
ケータイなぞで首輪を附けられるやうなことは、男子の本懷にもとる。 キミタチも仕事でケータイ持たされるやうになれば分かるはずだ。 「 24 時間働けますか」 無理です。 電源をプチッと切る。 切った時に限って緊急事態が發生する。 聯絡不能 イコール 會社員生命の危機である。 そんなアホな…が通用しない。 たった一個の手のひら大の機械に大のオトナが振り囘されてゐる姿は見てゐても痛々しい。 なんでケータイに向かってペコペコ頭を下げにゃならん。 街の中で見掛けませんか、斯う云ふ哀れなサラリーマン氏を。
ある驛にて。 いきなり背後で「オバケの Q 太郎」が流れ出した。 ♪きゅ、きゅっ、キュ～、おっばけーのキューたろう… 一緒に口ずさむ。 え～い、何者だ。 この人ごみの中で迷惑千万。 と 思って振り返ると、60 歳代の恰幅の良い紳士であった。 彼は電車を待つ人の列から離れて電話を取った。 さうなのだ、これがをぢさんの正しい姿である。 私などは車内で掛かってきたら、窗を開けて飛び降りてから電話を取るだらう。（ウソです）
閑話休題 攜帶電話は通信手段として優れた端末です。 これを否定しません。 手輕で便利なのと、人の家へ土足で踏み込むようなマネをすることとは切り分けられるべきです。 電話は相手の「仕事を中斷させる」といふ意識を持って欲しい。 もちろんケータイを掛ける場所に配慮することは當然で、滿員電車の中で掛けるなど論外であるぞ。
わづか 10 個ぐらゐのボタンを親指で器用に押しつづけてゐる。 たいしたもんだ。頼むから そのピピピ…といふ音は消してくれ。 素早く押すテクニックは よ～っく分かった、アンタはエライ。 テレビゲームで鍛えたワザか知らないけど、そんな小さな機械を熱心に覗き込んでるヤカラは、どうみてもヘンだぞ。 指先の魔術に酔ってるのか…。 街角で みんなケータイを見てゐる姿は催眠術にでもかかってゐるとしか思へない。
i-mode では これぐらゐの大きさ（感覺）で文字が表示されます。 中髙年者には嚴しいサイズです。
ケータイなんぞにメールを送られても讀めやしない。 なんであんなに小さい字なんだ？ 液晶が小さいからしょうがないって？ その考へが氣に食はん。 機械に合はせろとでもいふやうな風潮がある。 使ひ勝手が惡いものは、相手の事情に合はせて遠慮すべきだろう。 「課長、ケータイにメール入れといたぢゃないすか」 とほざく若者よ、それではモノは賣れんぞ。 留守電に音聲で入れておくぐらいの配慮がなくては。
使ひ勝手は機械が惡いばかりでなく、使ひ方を知らない人も惡い。 しかし自分が使へるから相手も使へると思ふのは大きな間違ひです。 自分と同じやうな人とメールのやりとりをするのも結構ですが、世代を超えて廣い附き合ひをした方が良いに決まってゐる。 そのための通信手段で活用するなら配慮も生まれる。
作ってます、をぢさんのくせに。 人に見せる爲ではなしに自分で使ふ爲に始めました。 ちょっと出掛ける時に新幹線の時刻を知りたいとか、出先の天氣を知りたいといふときは便利です。 サラリーマンをやってゐると、移動しながら次の情報を得るといふ必要に迫られる。 新幹線のように 10 分に１本あるやうなのは時刻表で調べるより、駅までの途中、ケータイで確認した方が時間を効率的に使へます。 タイム・イズ・マネーの原則です。
ところが URL を ピピピと打ち込むのが大變なんです。 ブックマークにして措けばいいだけですが、まあついでにサイトにしておかうといふ訣です。 パケット課金なので通話料が增えますが微々たるものです。 必要經費で落としてしまへ～といふことで。 セ、セコイ （こゝは ちょっと弱気）
ついでに、25 年以上もキーボードを触ってゐるのに未だにブラインドタッチも出來ない。 會社には必ずゐるんだ…バシバシとキーボードを叩くヤツが。 で、ハタから見るとかっこいい。 事務員のオネーチャン注目のマトである。 中にはウットリ見てゐる女の子がゐる。 「パソコンできる人って素敵っ！」 をいをい、なんでキーボードが上手いだけで「パソコンができる」なんだ？
エクセル敎へて下さ～い。 こんな依頼は をぢさんのところへは絶對に來ない。 コーヒーを飮みながらでもキーを叩きつづける若い社員のところへ聞きにいく。 人が作ったソフトの使ひ方を知ってるより、自分でソフトを作れる方が よっぽどスゴイと思ふのだが、頭の悪いオネーチャンには通用しないみたい。
この手のパソコン上級者は必ず言ふんだ。 「ね、なんかあったらケータイにメールして」 ついでに「あ、キミのケータイ何番？」 口車に乗って やすやすと敎へてもらってる。 くっそー、うらやましすぎるやないか～ ﾅﾝﾉｺｯﾁｬ
こうしてケータイ族は增殖していくのだ。
この をぢさんは實在の人物（私）をモデルにしてゐますが
物語はフィクションです、ほんとに。
攜帶電話で次の URL にアクセスして下さい。 パソコンでアクセスするとパソコン用の畫面になります。 i-mode 以外の攜帶電話では正しく動作しない場合があります。（ HOOPS! サーバがアクセスして來るデバイスを判斷して i mode 專用フォルダに振り分けてゐるのですが洩れる事もあります。 mod_rewrite - Apache HTTP Server）
私と同じでケータイに URL を打ち込むのが不得意といふ人は次のフォームをご利用下さい。 自分の持っている攜帶電話にメールで i-mode サイトアドレス（ URL ）を送信することができます。 攜帶側で着信メールの URL をクリックするだけでサイトにつながります。
メールのヘルプ
